ニキビについて|三軒茶屋の美容外科・美容皮膚科|まさ形成外科・皮膚科クリニック

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ニキビについて

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ニキビとは

ニキビ(尋常性ざ瘡)は古い角質が毛穴をふさぎ、毛穴の中に皮脂がたまることから始まります。たまった皮脂の中でニキビの原因菌(アクネ菌など)が増殖する事で炎症が起こります。顔、前胸部、上背部がニキビの好発部位です。
日本人の95%以上の人が経験し、平均の発症年齢は13歳前後と言われています。

ニキビ治療の目標はニキビ痕を残さない事です。そのためには早期から医療機関を受診し適正な治療を行い、ニキビの再発をコントロールする事が大切です。いったんよくなっても、毛穴のつまりがあれば再発を繰り返すので、継続した治療が必要になることがあります。

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ニキビの原因

思春期には成長ホルモンや男性ホルモンの分泌が増加することにより、皮脂分泌が活発になりニキビができやすくなります。また、大人ニキビ(アダルトアクネ)と呼ばれる20歳以上の方にできるニキビは、肌荒れが原因となることもあります。その他、ストレス、性ホルモンの影響(生理前にニキビが悪化)、睡眠不足やビタミン不足、化粧品やメイクによる毛穴のつまりなども原因と言われています。

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ニキビの種類

白ニキビ、黒ニキビ=面ぽう(コメド):炎症のないニキビ

面ぽうとは皮脂の分泌が多量になり毛穴に詰まった状態です。炎症を引き起こすアクネ菌は面ぽうの中で増殖します。

赤ニキビ・黄ニキビ(膿疱):炎症を生じたニキビ

赤ニキビは毛穴の中で過剰に増殖したアクネ菌が、炎症を起こす物質をつくることで引き起こされます。赤ニキビがさらに悪化すると黄ニキビになります。内部の膿が透けて見えるため黄色く見えます。放っておくとニキビ痕が残ることもあります。

ニキビ痕(ざ瘡瘢痕)

炎症が悪化すると、ニキビ周囲の皮膚組織が破壊されて凸凹したニキビ痕ができてしまいます。

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ニキビの悪化因子

ニキビの悪化因子には、ストレスや皮膚のバリア機能低下、乾燥肌、間違ったスキンケア、睡眠不足・不規則な生活によるホルモンバランスの乱れ、便秘など様々な要因があげられます。

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治療

外用薬

抗菌薬

ニキビの原因となるアクネ菌を死滅させることで、ニキビの進行を抑えます。
炎症のある赤ニキビや膿をもった黄ニキビに使用します。
ゲルやクリーム、ローションなどがあります。

過酸化ベンゾイル製剤
(ベピオゲル)

有効成分の過酸化ベンゾイルが毛穴のつまりを改善するとともに、殺菌作用もあるのでアクネ菌などの増殖を抑制します。

アダパレン製剤
(ディフェリンゲル)

ニキビの原因となる毛穴のつまりを取り除き、面ぽうができるのを抑制します。

過酸化ベンゾイル+
アダパレン製剤
(エピデュオゲル)

過酸化ベンゾイルとアダパレンの配合剤であり、面ぽうの抑制と、アクネ菌などの増殖の抑制という2つの働きをします。

過酸化ベンゾイル+
抗菌薬配合剤
(デュアック配合ゲル)

過酸化ベンゾイルと抗菌薬の配合剤で赤ニキビ、黄ニキビがあるときに使用します。

内服薬

抗菌薬

赤ニキビや黄ニキビが多い場合には、抗菌薬を処方します。長期間内服すると、薬が効かなくなったり、胃腸の不調を招く恐れがあるため、必要な期間のみ内服します。

ビタミン剤

ニキビに効果的なビタミンB群を処方します。炎症後の色素沈着に対してはビタミンCの内服薬を処方することがあります。

漢方薬

体質改善を目的として処方します。状態に合わせた薬剤を処方します。

自費治療

保険治療で効果が芳しくない場合や副作用により治療継続が困難な場合、患者様のご希望があった場合に当院では自費でのニキビ治療も行っています。

イソトレチノイン内服

イソトレチノインはビタミンA誘導体の内服薬で、日本では保険適応外のため自費治療となっています。
皮脂の分泌を抑える作用、アクネ菌に対する抗菌作用、抗炎症作用があり、重症のニキビに対して有効な薬剤で、新しいニキビもできにくくなります。
副作用も起こる可能性があり、内服開始前と内服後も適宜採血が必要となります。

スキンピールバー

ピーリング作用のあるグリコール酸が含まれた石鹸です。汚れを落とすだけでなく、古い角質も落とす作用があります。

ケミカルピーリング

ピーリング剤を塗布し、人工的に不要な角質を剥がし、その後の皮膚再生を促す治療です。
ニキビ、ニキビ跡、毛穴の開きなどに効果があります。2~4週間おきに継続して受けていただくと効果的です。

エレクトロポレーション

針の代わりに特殊な電流を用い、皮膚のバリア機能に隙間を空け、有効成分を注入する治療です。
ビタミンCの美容液をお肌の奥にまで浸透させることで、ニキビ、ニキビ跡に効果が期待されます。ダウンタイムや痛みがほとんど無い治療です。
ケミカルピーリングと併用して受けていただくとさらに効果的です。

他にはダーマペンによるニキビ痕(ざ瘡後瘢痕)に対する治療も行っております。

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生活習慣の改善

ライフスタイルの改善もニキビ治療には大切です。
普段から心がけることでニキビの悪化を防ぎましょう。

食事

バランスのよい食生活を心掛け、間食をさけましょう。
ケーキや肉類など脂肪分を多く含む食品は控えめにし、ビタミンや食物繊維が豊富な緑黄色野菜を多めにとるよう心掛けましょう。

睡眠

睡眠不足はニキビの悪化につながりますので、十分な睡眠をとりましょう。

ストレス

受験や就職・結婚など生活上の変化をきっかけにニキビを発症したり、悪化する場合があります。趣味や適度な運動など自分なりのリラックス法でストレスの少ない生活をおくりましょう。

スキンケア

洗顔は朝晩と1日2回行います。ニキビ用の洗顔料がお勧めです。泡で優しく洗い、髪の生え際・フェイスラインなどに泡が残らないよう、ぬるま湯でよく流しましょう。

化粧品はニキビ肌用ノンコメドジェニックテスト済み製品を選ぶといいでしょう。ファンデーションは油性成分を含まないパウダータイプがお勧めです。

大人ニキビでは乾燥による肌荒れを避けるため、保湿を心がけましょう。また、肌にはやさしく触れ、こすらないよう注意しましょう。紫外線にも注意してください。