皮膚科|三軒茶屋駅の形成外科・皮膚科【まさ形成外科・皮膚科クリニック】

  • 〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-16-5 さいとうビル7F

皮膚科

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皮膚科について

皮膚科について

皮膚科は皮膚に生じる疾患を扱う科目ですが、皮膚だけでなく、皮膚の付属器としての毛髪、爪も扱っています。

皮膚には実に多くの症状があり、原因も様々で外的因子、内的因子、加齢など極めて多様です。「皮膚は内臓を映す鏡」と言われており、皮膚には皮膚疾患だけでなく、内臓疾患などの部分的な症状も皮膚症状として現れます。

当院では患者様の立場にたった医療の実践や質の高い診断を第一とした最善の治療をめざしております。皮膚の異常がみられましたら、お早めにご相談ください。

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皮膚科でよくみられる症状

皮膚科でよくみられる症状

このような症状の方はご相談ください

  • かゆみを伴う赤み、ぶつぶつ、腫れなどがある
  • ニキビやできものが気になる
  • 乾燥が気になる
  • 突然、皮膚が赤く盛り上がり、かゆくなった
  • 顔がカサカサする、きちんと頭を洗ってもフケがでる、頭皮にかゆみもある
  • ピリピリした痛みがあり、赤いぶつぶつや水ぶくれがでてきた
  • 手のひらや足のうらに膿がたまったぶつぶつや水ぶくれがある
  • うなじやわきに丸くてかゆい斑がある
  • 指や足の裏に丸いざらざらしたいぼがある
  • 足がかゆい、皮がむける、水虫が心配

お子様からご年配の方まで皮膚疾患を幅広く診療しています。
皮膚の異常や気になる症状がある際は、何でもお気軽にご相談ください。

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皮膚科の対象となる主な疾患

ニキビ(尋常性ざ瘡)

ニキビ(尋常性ざ瘡)は古い角質が毛穴をふさぎ、毛穴の中に皮脂がたまることから始まります。たまった皮脂の中でニキビの原因菌(アクネ菌など)が増殖する事で炎症が起こります。顔、前胸部、上背部がニキビの好発部位です。
日本人の95%以上の人が経験し、平均の発症年齢は13歳前後と言われています。

ニキビ治療の目標はニキビ痕を残さない事です。そのためには早期から医療機関を受診し適正な治療を行い、ニキビの再発をコントロールする事が大切です。いったんよくなっても、毛穴のつまりがあれば再発を繰り返すので、継続した治療が必要になることがあります。

湿疹

皮膚科の診療でとても多く見られる症状です。かゆみや赤み、かさつきなどが生じます。ひどい場合は、水ぶくれなどができ、皮がむけることもあります。

原因としては、洗剤や石鹸、汗や髪の毛など様々な外的な刺激によるもの多いですが、自己免疫や食物アレルギー、ダニ、ハウスダスト、薬疹、ウイルスなどもあります。湿疹・かぶれなどはかゆみを伴うことが多く、つい掻いてしまいがちです。しかし、掻くことで患部をかき壊してしまい化膿や悪化を招き、さらに患部が広がりかゆみがひどくなることも少なくありません。治療はステロイド外用薬や保湿剤を使用します。かゆみがひどい場合は、内服薬でかゆみを軽減します。

手湿疹

手荒れのひとつである手湿疹は刺激物質や化学物質が皮膚に接触することによって発症する湿疹(接触皮膚炎)です。主婦、美容師,看護師,飲食業などの方によくみられ、男性より女性の方に多くみられます。女性に多くみられるのは、女性は仕事以外でも家事などにより皮膚炎を発症しやすい状況であることや美容師、看護師など皮膚炎を発症しやすい職業に女性の割合が多いことも関係しているとされています。

手湿疹は、その発症機序から、おもに①刺激性接触皮膚炎、②化学物質によるアレルギー性接触皮膚炎、③蛋白質接触皮膚炎、④アトピー型手湿疹の4つに分類されます。刺激性接触皮膚炎は物理的、化学的な刺激が直接皮膚を傷害して生じる皮膚炎で、手湿疹の約7割を占めています。

治療はできるだけ刺激を避けるようにし、木綿の手袋などを着用して指先を刺激しないようにします。水仕事の際もゴム手袋を着用することで洗剤に直接触れないようにします。かゆみや湿疹を抑えるためにステロイド外用薬や抗アレルギー剤の内服薬で治療を行います。また、普段からのスキンケアとして保湿剤の使用も大切です。

いぼ(尋常性疣贅、首いぼなど)

「いぼ」は皮膚から盛り上がっている小さなできものを指す俗語です。その中でも手足によくできるいぼの多くはヒトパピローマウイルスの感染によって発症する尋常性疣贅です。いぼのウイルスは傷などから皮膚に入り、皮膚の深層の細胞に感染して、周囲の正常細胞を押しのけて増殖し続けます。痛みやかゆみは伴いませんが、放置するとさらに増えたり、人にうつしたりすることがあります。お子様からご年配の方まで男女を問わずみられます。

いぼができ、掻いて治そうとするとかえってウイルスを拡散してしまう可能性があります。いぼを見つけたときは、数が少ないうちにご相談ください。いぼの治療は、液体窒素による冷凍凝固療法が一般的ですが、塗り薬、漢方薬内服などを併用する場合があります。

首によくできる、とび出たいぼは、アクロコルドンやスキンタッグと言われる良性の皮膚腫瘍で肥満者や女性に好発し、一種の加齢変化と考えられています。早ければ20代から認め、よく擦れる場所にできやすく、首の他に、まぶたや脇などにも見られます。また、脂漏性角化症(別名 老人性疣贅)と言われるいぼも顔や首などによく見られます。80歳以上の高齢者ではほぼ全員に認められ、多くはしみから隆起してできます。
治療は冷凍凝固療法か、アクロコルドンやスキンタッグであれば小さいものは医療用のハサミで切除することもできます。炭酸ガスレーザーによる治療は保険適応外ですが、1回の施術で除去することが可能です。

蕁麻疹(じんましん)

じんましんは皮膚の一部が赤く盛り上がり(膨疹)、数時間すると一旦跡形もなくかゆみと皮疹が消えますが、また繰り返すという特徴があります。多くはかゆみを伴いますが、チクチクとした症状や焼けるような症状を感じることもあります。発症して6週間以内を「急性じんましん」、それ以上経過した場合を「慢性じんましん」と呼びます。

じんましんの治療は、まず原因や悪化因子を探して、それらを取り除く、または避けるようにすることです。アレルギーが原因であれば、原因アレルゲンや刺激を回避します。仕事や勉強などのストレスや不規則な生活を避けることも重要です。薬物治療は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などの飲み薬や塗り薬が中心となります。

虫刺され(虫刺症、虫刺性皮膚炎)

虫刺されとは、蚊をはじめ、ダニ・ノミ・ブユ・ハチ・ケムシなどの虫に刺されたり、接触したりした箇所に生じる赤みを伴う発疹のことを言います。多くはアレルギー反応によりかゆみを伴います。かゆみが強く掻きむしっていると、とびひなどの感染症を引き起こすこともあります。

治療は症状が強いときはステロイド外用薬を使用します。抗ヒスタミン薬などの内服薬を併用する場合もあります。

跡に残ることもあるため早めの治療をお勧めします。

アトピー性皮膚炎

皮膚のバリア機能の低下、アトピー素因(アレルギー体質)を基礎として、さまざまな刺激やアレルギーが作用して発症します。目や耳の周り、首、ひじやひざのくぼみなどに、かゆみを伴う湿疹が繰り返し起こります。

左右対称で、慢性の湿疹と皮膚の乾燥が生じるのが特徴であり、かき壊しが続くと湿疹が拡大し、状態がひどくなります。皮膚の弱い体質、皮膚のバリア機構が不十分な人に発症することが多い病気で、ダニや食物アレルギーを伴いやすい特徴があります。

治療は、バリアの機能を補うためのスキンケア、皮膚の炎症を抑えるためのステロイド外用薬やタクロリムス外用薬、外用ヤヌスキナーゼ阻害剤、かゆみを軽減させる抗ヒスタミン薬内服、かゆみを悪化させないための環境整備や対策が基本となります。とくに乾燥する秋から冬は、たっぷり保湿をするようにしましょう。また、ストレスや疲労をきっかけに悪化することが知られていますので、これらをため込まないように注意しましょう。

脂漏性皮膚炎

脂漏性皮膚炎とは頭部(特に生え際)や顔面、腋窩などの皮脂の分泌が多い場所に黄色から銀白色のフケの様なものを伴った湿疹が現れる病気です。乳児型と成人型に分けられ、乳児型では正しいスキンケアで自然軽快します。成人型は一度発症すると繰り返す傾向があり慢性的に経過します。

原因は皮膚常在菌であるマラセチア菌が関与しています。皮脂がマラセチア菌によって分解され、その分解物質である遊離脂肪酸が皮膚を刺激することで皮膚炎を起こすと言われています。また、ストレスやビタミン不足、乾燥なども悪化の原因とされています。

治療は患部を清潔に保ちつつ、生活習慣の改善とともにステロイドの外用薬を使用します。マラセチア菌が増えないように抗真菌剤の外用も行います。

水虫(足白癬・爪白癬)

水虫は、白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が足の皮膚に入り込んで発症する病気です。白癬菌が増殖しやすい夏に症状の悪化がみられます。足白癬は趾間びらん型、小水疱・鱗屑型、角質増殖型のタイプに分類されます。

趾間型は、足指の間(特に薬指と小指の間)の皮膚に赤み、水ぶくれができ、さらにふやけたように白く濁り、じくじくしてきます。小水疱型は、土踏まずや足指に水ぶくれや細かい皮むけが生じます。角質増殖型は、踵(かかと)を中心に足裏の皮膚が厚くなり、ひび割れたり、粉をふいたりした状態になります。冬に乾燥やひび割れを起こしやすくなります。これらのタイプが混在することもありますし、かゆみがないこともあります。

また足白癬から爪白癬を併発する場合もあります。爪が濁ってきた、厚くなってきた、ボロボロに崩れてきたなどは爪白癬の可能性があります。
治療は病態に応じて塗り薬や内服薬を使用します。

ヘルペス/帯状疱疹

ヘルペス

単純ヘルペスウイルスに感染することで発症します。口の周りや口内に小さな水ぶくれや傷ができる1型と、陰部やでん部など下半身に発症する2型の2種類のウイルスがありますが、全身のどこにでも発症する可能性があります。治療は抗ウイルス薬を使用します。

水ぶくれが出る前にかゆみや違和感といった前駆症状があることが多く、その時点で薬物療法を始めると治りが早まります。単純ヘルペスウイルスは神経節に入って潜伏するため、薬で完全に取り除くことができません。そのためストレス、疲労、かぜなどで免疫力が低下すると再発することがあります。再発を繰り返す場合(年6回以上)は抗ウイルス薬を1日1回内服する再発抑制療法をお勧めします。

帯状疱疹

水痘(みずぼうそう)と同じウイルスによって発症する病気です。頭部から下肢までの間で体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まり帯状に出現します。肋間神経に沿って出ることが多く、次に顔面、目の周囲(三叉神経領域)に多く出現します。ピリピリと刺すような痛みが生じ、夜も眠れないほど激しい場合もあります。

顔に生じた場合、目の障害や顔面神経麻痺、内耳障害によるめまい・耳鳴りなどが起こることがまれにあります。多くは、皮膚症状が治ると痛みも消失しますが、神経の損傷によってその後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛」という合併症が残ることがあります。

帯状疱疹は早く皮膚科を受診し、早期に治療(抗ウイルス薬の内服)することが非常に大切です。早期治療により、帯状疱疹後疼痛の発症を低減することが期待できます。

水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼは伝染性軟属腫ウイルス(ポックスウイルスの一種)の感染で発症する病気です。直径数mm程度のドーム状のいぼが皮膚に現れます。かゆみを生じることがあり、掻くことで内容物が皮膚に付着すると次々とうつっていきます。水いぼは、感染したお子様との直接的な接触だけでなく、タオルや浮輪、ビート板などでも感染します。プールのときにはこれらの共用を避けるとともに、プール後はシャワーできれいに洗いましょう。

自然消退が期待できる病気ですが、治癒までは数ヶ月から1年以上を要する場合が多く、その間に体のあちこちにうつったり、他のお子様にうつしたりする可能性があります。ですから集団生活を送っているお子様は、数の少ないうちに積極な治療を行うことが大切です。治療は専用のピンセットでいぼをとる方法が一般的です。

とびひ(伝染性膿痂疹)

初夏から夏にかけて主に3歳以下の幼小児によくみられる病気です。皮膚表面に細菌が感染し、水ぶくれや発赤、きずなどができます。かゆみが強く、掻きむしった手を介して、水ぶくれやかさぶたがあっという間に全身へ広がります。この広がり方から「飛び火」と呼ばれています。

細菌は健康な皮膚には感染しませんが、傷ができたり、アトピー性皮膚炎があったりすると、皮膚の抵抗力が弱くなり感染してしまいます。治療は抗生剤を内服し、患部は清潔にして抗生剤入り軟膏を塗布します。適切な治療により、一週間程度で治っていく病気です。生活上では、患部をしっかりシャワーで洗い流すなど清潔を保ち、他の部位に広げたり、他人にうつしてしまったりしないようにしてください。

円形脱毛症

突然、あたまに円形の脱毛が出現する病気です。免疫の異常により自分の毛根を異物と間違えて攻撃することにより脱毛が起こると考えられています。また甲状腺の病気や尋常性白斑、膠原病などに併発してみられることがあります。

精神的ストレスが発症の契機となることもあります。治療はステロイド外用やステロイド注射などが行われます。

上記以外にも皮膚の病気は数多くあります。皮膚に関するどんなお悩みでもお気軽にご相談ください。